【読了本】ヴィクトリアン・ホテル/下村敦史

あらすじ:女優、スリ、夫婦、ベルマン……騙しているのは誰だ?
100年の歴史あるホテル、最後の一夜に一気読み&二度読み必至!

伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、100年の歴史にいったん幕を下ろす。特別な一夜を過ごす女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、そしてベルマン。それぞれの思惑が交錯したとき運命の歯車が軋み始めーーラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待つ、エンターテインメントを極めた長編ホテルミステリー!

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感想:途中から違和感が表面化して、はたと気づくとズルいな(上手いな)とニヤニヤしちゃう。

純粋な善意すらもっともらしい正義を振りかざした悪意に歪められる今の時代。誰かのためにという優しさは紛れもない善意なのに。善良な人ほど生きにくい世の中なんておかしい。
人が少しづつ人と交わり、時に人を助け、時に人に助けられ…そんな当たり前の社会の縮図がホテルという場所。